「じゃぁ〜クラスに行こうか」


「はい」


栗須は外見100%外国人に見える。まるで王子様のような…、香は栗須の顔をずーっと見とれていた。


「僕の顔に何かついてるかなぁ?」


「えっ!あの〜先生は何処の国の人ですか?」


「僕は日本人だよ」


香は目をパチクリさせてびっくりしていた…


職員室から出て暫く歩いてクラスに着いた。


「ここで待っててね」


「はい」


栗須は扉を開けて教室に入って行った。


心の声【キャー栗須先生は話し方も王子様みたい…、本当に夢の中に毎回出てきた男の人だよ〜】


すると扉が開き栗須が微笑んで言った…


「香さん中にどうぞ」


「はい」


香が教室に入った瞬間クラス中が騒ぎ立てる…


「すげ〜綺麗でスタイルいい」


栗須が話し初めた…

「え〜今日から新しい仲間が増えました。自己紹介お願いしますね」


「はい、工藤香ですヨロシクです」


すると一番後ろの窓側に座っている学園で超モテる男の神崎龍が質問してきた…


「ねぇ〜香は男いるの?」

香の心の声

【もう呼び捨て!一番嫌いなタイプだよ〜しかも大勢の前で恥ずかしいよ〜何で栗須先生も止めさせないのよぉ〜】


「お〜い聞こえてる?」


香は黙ったままだった…


「…」


するとやっと栗須が話しだした。


「そういう質問は休み時間にして下さい」


クラスの皆は香の態度に腹立っていた。


「何シカトしてんだよー!性格キツそう、私もそう感じたよ」


香に聞こえように話していた…


香の心の声【緊張したり恥ずかしかったりすると表情が出なくなってしまうのに…また勘違いされてるよ〜】