香の心の声【もう決めた事だもんね!目を合わさなければ大丈夫】


香は自分に言い聞かせながら教室に入った…、相変わらず皆の視線が突き刺さった…


香の心の声【息苦しいなぁ】


そこへ神崎龍と栗須が教室に入ってきた…、神崎龍は香の席まで来ていきなり大きな声で…


「いいか皆よく聞けよ!香は俺の女だからな♪」


クラス中が騒ぎ出した。泣き出す女の人もいた…


「皆これからは香をヨロシクな」


それを黙って見ていた栗須は唇を噛み締めて血が出ていた。すると…


「栗須先生」


「何かな?」


「唇から血が出てますよ」

「あっ!本当だ…ありがとう」


栗須は何だかモヤモヤしていて落ち着かなかった。


「香、俺は本気だからな」

「だから…それは…」


香の心の声【断ったのに何でよ…】


神崎龍は栗須に言った…



「栗須先生〜早く授業やって」



神崎龍の心の声【これで香も俺から絶対に逃げる事は出来ないな(笑)】


「あぁ…はい!そうですね」


栗須はいつもと違う様子だった…


栗須の心の声【自分から香を諦めるって決めたけど、香に男が出来たら気になる】