ウォールフラワー

「…付き添いです。突然倒れちゃって」

「ふーん」

ふーんって!!

自分からきいたくせに!


「なにしにきたんですか?」

嫌みっぽくそう言うと 先生はこっちに歩いてきた。

「高橋が保健室に入るところがみえたからきた」

…はい?

意味がわからない!!


「どういうことですか?」

すると先生は私の目をまっすぐにみた。


なっ…なに…?

私の心臓はバクバク…。


先生の顔が近づいてくる。

私はぎゅっと目をつむった。


そしておでこに柔らかい感触が…


その感触がなくなったときゆっくり目を開けると目の前にはにっこりと微笑む悪魔の姿。

そしてひとこと。

「こういうこと」


え?え?

はっ?

てか今なにしたの!?


もしかしてでこちゅーした!?


「いっ…グフッ」

叫ぼうとした瞬間 私の口は大きな手で押さえつけられた。

「でかい声出すとこいつ起きるかもよ?」

そうだった…。

ここには隼人もいるんだ。


てか鼻までふさいでる!

息できない!!


苦しそうにしていると手が離された。