教室の中の人も少なくなってきた。


そして最後の人が教室を出て行った。



教室には私1人…。



なんかさみしいな。


帰りたいよ~!



10分ほど経つと平岡先生が教室に入ってきた。

……山のようなプリントを抱えて。


「待たせて悪いな」

と一言言ってから私の前に座る。


こいつ顔がにやけてるよ!!


まさかそのプリント全部やらせるつもりじゃ…



「これ終わったら帰っていいぞ~」

そう言って私の前にプリントを置いた。


枚数は…

「これ…何枚あるんですか?」

「さあ?」


いや…これ30枚はあるでしょ…。

今日中に終わるのかな…?

「終わるまで帰んなよ」

ええ!!むっ無理だよ!!

この鬼!!悪魔!!


「聞こえてるぞ」

ひっ

私声に出してた!?


「すっすみませ…ひゃ!?」

ガタッ


平岡先生がいきなり立ち上がって私の方へ身を乗り出した。

かかかかっ顔が近い!


なになになに!?


やだっ…こわい……!!

私は目をぎゅっとつむった。