「え……?」

もうブレスレットを貰っていて。

まさかプレゼントが二つもあると思わなくて。

本当にびっくりした。


「…貰ってくれない?」

男が繰り返す。

「ぅうん!嬉しすぎてビックリしただけ!!
 開けてもいい?!」


男が頷くから、リボンを解いて箱を開けた。


中には、小さくて華奢で、でも石の付いてるハートのネックレスだった。

「か、かっわいー♪いいの?本当に貰っちゃって??」

私的にかなり好みのデザインだったので、本当に嬉しかった。


「こういうの似合うと思って。
 今してる雪の形のネックレスもよく似合っているけどね^^」


雪の結晶のネックレス。

アキラがこの冬にプレゼントしてくれたもの。

「ハートのすっごい可愛い!
 もう今したいんだけど!
 着けてくれる?」



そう言って、後ろを向いた。


男が雪の結晶のネックレスを外して渡す。


それを受取りながら私は言う。

「このあと、予定何もないんだよね…」


プレゼントしたネックレスを着けながら、男は答える。

「え?愛ちゃん人気あるから予定なんてとっくに入ってると思ってた!」


ネックレスがついた感じがしたので、男の方を向く。

「この後、空いてる?」


上目使いで見ると、男は頷いた。


「もし、空いてなくても、
 そう言われたら空けるしかないじゃないか?」


と笑いながら。