‐最愛‐

「彼女には死んだ元彼が
おったらしい。

それでもうちの彼氏は元彼を
忘れさせる為に毎日頑張った。

でも限界がきて別れよか
悩んでた時にうちと出会って
だんだん好きになったらしくて…

結局彼氏が選んだ道は
彼女と別れる事になった。

でも彼女は別れたくないって
毎日のように言ってくるらしい。

んで…今…みたいな?」



「へ~。そっかぁぁ…。
まあ正直言って男が悪いな。

そんなん都合ええやんけ。

彼女の事が辛くなって
たまたまお前の事好きになって…

そんなんお前の事
利用してるみたいなもんやん。

本間にお前の事好きやったら
彼女と別れてから
お前と付き合うやろ!!」


私は何も言い返せなかった…

男が言ってる事は
全部間違っていなかった。


「まぁ…これはただの
俺の意見やけどな…。

彼氏にも何があったんか
分からんしな。

とりあえずもっかい
ちゃんと話合ってみたら?」


そう言って立ち上がり

頭をくしゃくしゃとし

「はい。帰ろか。」

そう言って私の手を持ち
歩き出した。