‐最愛‐

「何かごめんなぁ…
うちん家うるさくて。」

私はそう言ってベッドに座った。


「むっさおもろかったわ~!!
愛里の姉ちゃん元気やな~」

そして翔太も私の隣に座った。


「元気過ぎて困るー!!

翔太は兄弟おらんのー?」




「俺ん家…家族おらん。」



その瞬間翔太の顔が
暗くなったのが分かった。


「えっ……?」



「本間は姉貴と弟おるんやけど
皆ちゃんと夢もってて

俺だけ夢とか何もなくて
ただ毎日やんちゃばっかして
親に迷惑ばっかかけててんやん。

んで俺だけ見捨てられて
大喧嘩なって家出て行け!!

言われて高校入って
今1人暮らししてんねん。」


「まぁ親なんかいらんけど。」


翔太はフッと笑った。


私は何も言えず黙り込んだ。