私の言葉を聞いた男はにやにやした笑いを突然止め
私の眼をじっと見据えます。


少し後ずさりする私。



その私に構わず奴はゆっくりと
私の方に歩を進め、がっちりと両手で私の肩をつかみました。



眼は私を見据えたまま
奴は自信たっぷりにこう言うんですよ。




「俺はなあ、ライオンなんだよ。
何事にも縛られず自由に生きているライオンなんだ」



なおも敵意の眼を向ける私を無視して
奴…ライオンは言葉を続けます。



「そして、おまえは首輪につながれた犬なんだよ、ははは」



奴の笑いが部屋中に響き渡る中
私は複雑な思いでそこに立っていました。











「このライオンの言うとおりにしていれば
お前の人生にとてつもないサプライズを与えてやるぜ?」