ライオン

「無駄だ。やめろ」



背後から聞こえる刺すような声に私は
思わず後ろを振り向きます。



「施しなんて何も生み出さないぜ」



そこには奴が立っていました。



ライオンです。




「施しなんて人間を骨抜きにするだけだ。



そこでだ。
こいつらを助ける真の方法を教えてやろう。


おい!じじい!これを食え!」



ライオンはパンを取り出してガンさんに向って
叫びます。