君と出会ってから五年…もう小学生。月日が経つのはとても早く感じたよ。それは毎日が楽しかったから。

今でも僕の指定席はベッドの上。麻奈の隣。毎日おやすみのキスをくれる時が一番幸せな瞬間だ。
とても大切にしてくれる君に、いつしかつまらない嫉妬心も消えていた。

そんなある日の夜、突然目の前を光の雨が降り注いだ。そして耳元で優しい声がした。とても穏やかでうっとりするような声だった。
『あなたはとても大切にされていますね。そして、あなたも彼女を本当に大切に思っている。あなたに彼女を守る力を授けましょう。これからはあなたの気持ちも伝える事ができます。』

気がつくと朝になっていた。あれは何だったんだろう…?
すると、君が不思議そうな顔で僕を見つめてこう言った…。

『くーちゃん、まなの言うこと分かるの?』