「そろそろ、いいですか?」

冷静な声に促され、あつしは のぞみから離れた。

「それでは、これでお別れです。さようなら」
のぞみは後ろを向き、あつしに背中を向けて歩いていく。

あつしも後ろを向き、歩き始めた。



「あれ、俺ここでなにしてるんだろう?大学に行かなきゃ」

しばらくして 前方に見えてきたのは、行きつけのフライドチキン屋である。

「そうだ昼を買っていくか」
あつしは フライドチキン屋を通り過ぎ、2軒先のハンバーガー店に入っていった。