「とにかく、こっちはこっちで調べてみるよ。
その如月神社のことは。
ね? 真之」
「あ、ああ………」
真之の神妙な顔に礼香は「どうしたの?」と問う。
それに答えるように真之は顔を上げた。
「俺、聞いたことがあるんだ。
その如月神社に関わる話」
「聞いたことがあるって………。
海堂?」
微かな光に綺羅は望みをかけるように真之を見た。
「いや。悪いけど、
その如月深青のことじゃなくて。
確か何かの本で。
あの神社って、確か結構前からあるとかってさ。
俺、一度行きたいと思ってたんだ」
「そうか。それなら、今度一緒に………」
「ちょっと!
話が纏まりそうなら、
さっさと終わらせてくれない?」
綺羅と真之が話が合いだしたところで、慈の横槍が入る。
慈は腰に手を当てて、いかにも機嫌が悪いと言っているようなものだった。
「何だよ、相楽」
何事もなく聞く綺羅に慈はブチッと切れた。
「あのね!
そんな世間話はこの事件が解決してからにして!
私たちは今、事件の捜索をしてるのよっ!」
「あ・・・・・・」
和田あゆみが見つかったことで、自分の中での緊張の糸が少し途切れていたのを綺羅は気づく。
だけど、実際にはまだ犯人も見つかっていないし、
行方不明になっている光浦吉備も見つかってはいないのだった。
「そうだったな………」
慈に思い出さされた綺羅たちはお互いに頷きながら、先へと進みだした。
見つかった和田あゆみは力を使えない雅俊と慈が二人がかりで運ぶことになった。
もちろん、力仕事であるこの仕事は雅俊が大いに比重を占めることになるのだが………。


