「和田さん! 和田さん!? しっかりして!」
真里の声に綺羅は慌てて真里の傍へと走って行く。
物体が消えた後には、和田あゆみの姿が残されていた。
だけど、気を失っているのか和田あゆみが目を開けることはなく………。
真里は慌てて、耳を和田あゆみの胸へと近づける。
それから、ホッと息を吐いた。
その真里の表情に綺羅もホッとする。
「大丈夫。ただ、気を失っているだけみたい」
「そうか。それなら、よかった………」
「何もよくなんてない! お前たちには聞こえなかったのか? どこから聞こえてきたのかあの声が」
ホッとする綺羅たちに真之がとてつもない剣幕で怒り出す。
「ちょっと、真之。麻生くんたちに怒っても」
「礼香。お前はこれでも、こいつらが何も話さないのを了承しようとするのか? あんな術まで見せ付けられて、それでもあの鳥を野放しにしておくつもりか?」
「うっ………、それは………」
責められる礼香。
そんな二人のやり取りと見ていた綺羅の腕を真里がツイツイと引っ張った。


