神妙な面持ちで結界をくぐり、旧校舎の中へと入った綺羅たち一行。
すると、結界に一歩入った瞬間に何かしら付加が自分にかかってくるのを体に感じた。
「な、なんだ? これは………」
全身にかかる重い付加。
綺羅はグッと歯を食いしばる。
「結界の中に張り巡らされたトリックの一つがこれか………。それにしても、外部の侵入を防ぐことにこれまでのことをするなんて………」
真之はあまりの付加に膝をついてしまう。
「え? どうしたのよ、みんな」
そんな中、慈と雅俊二人は急に苦しそうな表情を見せる四人に歩み寄る。
「慈……、慈はなんともないの?」
「え? 真里? なんともないって?」
もしかして、こんな風に付加を感じるのは力を持つ者のみ?
その考えに至った綺羅はここに結界を張った者の用心深さを思い知る。
ここに入った者全てにかけるのなら、まだわかる。
だけど、わざわざ能力者のみに付加をかけるように仕掛けるにはそれなりの高度さが必要だ。
しかし、このままでは、前に進むことさえもできずにずっとこのままだ。
なんとか前に進まないと。


