「そこに行き着いたかって、どういうことだよ。お前たちは光浦吉備を…」
「あ、あのっ! 実はあれから、もう一度資料を調べなおして………」
申し訳なさそうな口ぶりで話す礼香。
その礼香の話し方で、綺羅はなんとなくわかった。
「見落としていた…ということ……か………」
「ごめんなさい! 名前や顔には見覚えがなかったから、スルーしてしまってたんだけど、よく見ると『青涼学園』と書いてあって………」
資料を調べればすぐにでもわかることじゃないか。
それを………
無駄な時間を過ごしてしまったことに、腹立たしい気持ちが湧き起こるが、綺羅はあえて、深く息を吐き出すことで心を鎮めた。
「今更、お前たちを責めてても仕方がない。それで? その内藤明彦は怪しいのか?」
てっきり責められるものと覚悟していたらしい礼香は、綺羅の言葉に緊張した表情を崩した。
「う、うん! それは、ちゃんと調べがついているの。実は…」
「ちょ~っと、待った~!」
礼香が話そうとすると、突然、慈の制止の声が入る。
「な、なんだよ、相楽」
「酷いよ。私が今から話そうと思っていた一番のところを、宮城さんたちが話すなんてさ」
あ・・・・・・。
そういえば、そうだったな。


