「・・・・・雅俊。お前か~~~!」


「うわっ! ごめん、綺羅。だって、仕方なかったんだよ。相楽たちにすっげぇ追求されてさ。俺もなんとかがんばってはみたんだって。だけど、お前も知ってるだろ? 相楽の追求力の怖さはさ………」





 許しを求める雅俊に綺羅はハ~…と溜息を吐いた。





 確かに、相楽の追求力は迫力がありそうだ。


 なんとなく、雅俊がしゃべってしまったのも頷ける。


 でも、だからと言って、そう簡単には許してはいけない気がした。


「綺羅くん。そんなに柏葉くんを責めないでよ。私たちに内緒でことを進めようとした綺羅くんにも非はあるんだよ?」





 ムッとした綺羅の表情を見兼ねたのか真里は綺羅と雅俊の間に入る。


「でも、わかるだろ? 危険かもしれないんだぞ? まだ、犯人が誰かもわかっていない状態で………」


「うん。だから、柏葉くんよりも私のほうが役に立つと思って」





 にっこりとしながら、はっきりと言い切る真里。


 そんな真里に綺羅は開いた口が塞がらなかった。


「だって、霊に関しては柏葉くんは素人だもん。今回の事件には少なくとも霊が関わっているのは確実なんだもの。私は少しは役に立つと思うんだ」





 それはそうなのだが………