「行けばわかるさ」
「………え?」
それだけ言うと、翔は先に歩き出す。
行く先は、綺羅にもわかっていた。
翔が歩き出したその先にあるのは中等部。
中等部に向かう理由は一つ。
真里が感じたという部室棟の高い霊気。
翔の言うことがどういうことなのか綺羅には全くわからなかったが、迷いもなく歩いていく翔に綺羅は黙ってついて行った。
中等部は高等部のすぐ隣にある。
中等部と高等部を繋ぐのは二階の渡り廊下ただ一つ。
外からの敷地は別として区切られていて、外から行こうとすると一度、高等部の校門を出て再度中等部の校門をくぐりなおさなくてはいけない。
もちろん、その作りは高等部と中等部に限られたものではない。
幼稚舎、大学とも同じだ。
エスカレーター式で同じ場所に建てられているとはいうものの、敷地内は別だし、全てにおいても一つ一つの学校として清涼学園は独立していた。
中等部の校舎から部室棟まではまだ、少しある。
二棟の校舎に渡り廊下で繋がれている体育館。
その体育館の横に部室棟は建てられていた。
「部室棟と言っても、真里。どの部室かわかるか?」
「うん。ここまで来れば、わかるよ」
「じゃあ………」
「いや。その必要はなさそうだ」


