悪霊が集まりやすい場所だったから、その対処として自分たちが守ってきたプレハブ。


 だけど、いつまでもこのままで言いわけがない。


 いつかは俺も真里も卒業する。


 じゃあ、その先は?


 根本的な対処方法をもう一度考えなくてはいけないかもしれない。


 そして………。





 綺羅はプレハブへと視線を向ける。





 初め作ったときは『天文部』としてだった。


 それがいつの間にか、それは表だけの名前になって裏では化け物退治を受け持つ部活。


 そんな異常な事態はそろそろ終わりにさせなくてはいけないだろう。





 真里に聞きながらも、綺羅の中ではすでに決意は固まっていた。











 この日を境に力は封印するつもりだった。





 だけど、事態は思わぬ方向へと進んでいくことになるのだった―――――