あれからあたしたちは退院して『普通の日常』が帰ってきた



魅佳も普通



「おはよ魅佳」



「おはよう」



あれからちょっと冷たいけどいつもの魅佳だもの



「おはよう遊佳
体調はもう大丈夫なのか?」



「あっおはよう海斗」



忘れてたけど…魅佳は海斗が好きだった…



深くならないうちに…



「あのね…海斗…別れてほしいの…」



「え?ちょちょっと待ってくれ…なんで?」



「魅佳も貴方の事が好きなの」



「だから?」



「別れてほしいの」



「遊佳は俺の事嫌い?」



好き…だから離れるの…



でも…離れたら後悔すると思うの



どうしたら良いの!!



「嫌いなら良いんだ」



違う…あたしは好きなの



「好き…だから離れるの」



「なにがあったかは聞かないけど…喧嘩に混ぜてくれても良いんじゃないか?」



「悪いし…魅佳が許さないもの」



「関係してるなら文句ないぜ?」



「…」



「別れるのは事が終わってもなお嫌いだったら別れるよ」



「…………」



「それまでは別れない」



ありがとう…海斗



ギリッ



見ていた魅佳



「やっぱり…遊佳は邪魔ね」



ニヤッ



「アハッアハハ!待ってな遊佳」