僕たちは回り続ける

がっくりと肩を撫で下ろして梓は2人を見た。数分たって、フルコーデが完成した。

花柄チュニックワンピに帽子にも花の飾り。ショーパンにタイツ、ブーツ。全体は夏寸前の今らしく明るい色合い。全体的に上品なお嬢様っぽいイメージ。


「可愛い~」

「……たしかに、可愛いけど」


気合入りすぎじゃないか。理生のひらひらフリフリミニワンピはいかにも女を武器にした感じでもっと強烈だが。


「義則さんにメールしたよ、水族館にしようって。OKだって」

「本当手の早い事……流石理生」

「何よぉ、まるで男性経験豊富みたいに」

「違うの??」


含み笑いで梓は尋ねた。

今まで一緒にいて、彼女が一途なのは良く知ってる。が、そのぶん恋多き乙女なのも知っている。小学校に彼女が転校してきてからの付き合いだが、今まで付き合った人数は二桁に上る。失恋だってしていた。一番長く続いて2年、短くて3日。

大抵は喧嘩だとか些細な理由で別れていた。理生は意外と心が広いが、男子が浮気性だったり男運がひたすら悪い。

二股なんて当たり前。五股が最高記録。原因は理生が面食いだからだろう。顔がいい男はモテる。その分、軽くなりがちだ。