僕たちは回り続ける


良くほめられるのは笑顔。

愛嬌がいいといわれるし、目も澄んでいて大きくてうらやましいと言われる。それでも、なかなか自分の良さというものはわからないもので自分の顔は見慣れすぎて一般的にどれぐらいなのかいまいちわからなかった。

そんな梓でも静香や駿が美形かどうかぐらいわかる。理生だって可愛い部類だ。肌は白いし、色素の薄い髪を三つ編みにしたりアップにしたり、おしゃれにも気を使っているのは姉の影響かもしれないが華がある。


「梓はどれ着る?」

「え、私も?」

「義則さんはお上品なのが好きじゃないかなぁ」

梓の意見を無視してヒラヒラフワフワな服が並んでいた。

「え、なんで義則さんの好み?」

思わず顔が赤らむ。意識していないと言えば嘘になるが、指摘されるとなんだかこそばゆい。

「梓って義則さん狙ってるんじゃないの?」