…寝てる
彼からはかすかにスースーと寝息が聞こえていて


それよりも彼の顔をみた瞬間思わず息を呑んだ


「きれーな顔…」


瞼を閉じている彼の顔はまるで作りもののようでー…
この世にこんな人が存在していることが華恋には信じがたかった


真っ白な肌
高い鼻、スッとしている切れ長の目、
そしてかすかに息の漏れてる弧を描く形のいい唇


綺麗だ


気付けば華恋はその形のいい唇に自分のを重ねていた


ゆっくりと唇をはなして


「あたし今何した……?」



ほぼ無意識の行動だった