4棟とはいわば旧校舎みたいなもので今では文化部がたまに使ったり物置小屋みたく使われている


桜並木をあるいて学校の敷地の奥まできたのだろうか?
そこはもう行き止まりでちょっとした目立たないスペースになっていた

そしてその空間をうめつくすように真ん中には今まで見てきた桜より一層年季の入った大きな桜の木がぽつんと立っていた


その空間は小さいはずなのにどこか寂しげで太陽の光も弱く見えた


「こんな場所あったんだ…」

学校探検してみるものだなー…と思った時だった


「あんた誰?」

抑揚のない少し低めの声がした