入学して数日後――
海は祐にアピっているが,まったくと言っていいほど,効果なしッッ!!
それどころか,祐は遊楽に心をひらき始めていた。




今,現在‥家。
そして,部屋――


「ねぇ〜遊楽ッッ!!ヒック‥」
遊楽の隣で酔っぱらっているこの女性が,海。
今,海の相談にのっている最中だ。

「どうしたぁ〜??そんなに酔っぱらって!?」

「あたし,本気なんだよ??」

どうやら,祐くんに関してらしい…

「知ってるよ〜!!海は頑張ってる!!!凄く好きなのは分かるよ!?でも,祐くんは鈍感なんだよッッ!!」


「ゔぅ〜↓↓絶対に遊楽に気があるに決まってるし〜!!」

「ありえないっつーのッ!!」

海は上目使いで睨んできた。
「あんたッ!!」

「は,はいッッ!!」

「自分の可愛さに気付いてないでしょ!?」

「あたし,可愛くないよ??海の方が何十倍も,何百倍も可愛いもん‥」

「だったら,何で??」

「えぇッッ!!?」

「祐くんは‥あたしと喋ってる時も遊楽ばっかり見てるよ‥あたしなんか,目も合わせてくれないし‥」