「遊楽〜!!」
「はぁいｯｯ!!起きてるよ〜」
私,新谷遊楽-ｱﾗﾀﾆ ﾕｳﾗ-はこの度,高校へ進学したのです。
そして,高校ﾃﾞﾋﾞｭ-を果たすのです。
中学の時は『メガネ･みつあみ･ﾊﾟｯﾂﾝ』なんとも真面目ちゃんの三拍子が揃った,超〜地味な感じだった。
しかし,高校に入学するずっと前から遊楽はいわゆる☆お姉系☆に憧れていた。
そして今!!この夢が現実となるのだぁ〜!!!!!

遊楽はこの日のために,昨日の夜八時には就寝。
今日の朝四時に起床。
遊楽は春休み中に栗色へと染めた髪の毛を,アイロンでストレートへと仕上げた。
遊楽は元々顔立ちが綺麗で,メイクはしなくてもいいほどだったが,薄く手を加えた。
制服はちょい崩して,ｽｶｰﾄはもちろん膝上15。

鏡の前でピースをした。
「むっちゃﾊﾞｯﾁｸﾞｰやん。」

時計を見ると七時ｼﾞｬｽﾄだった。
「よしｯｯ!!!丁度良い感じ。」

遊楽は階段を降りて行った。
お母さんが,
「遊楽,今まで…って!!!ちょっと,遊楽!!!!何なのそのｽｶｰﾄの丈は!!?」

「えｯ!?高校ﾃﾞﾋﾞｭ-だょ。じゃあ,いってきま〜す。」

お母さんは呆然と立ち尽くしていた。