大人な君へ

学校につくと
克美と彼女の秋が
大喧嘩していた



朝から迷惑な………



わめいているかと
思いきやいきなり
秋が鳴き始めた



「バカァ〜(泣)」



克美はそんな秋を
横目にため息をつく



何度も同じことが
あったんだなと
俺はさとった



俺は席につきカバンを
下ろした………



「ゆうすけくん…」



ぐずりながら秋が
俺のもとにやってきた



やばい……………
手が震える………



俺は黙ったまま
秋の顔をちらりとみた



秋の顔は涙がながれ
化粧がおち台無しだった



おい…克美
なんとかしてくれ



克美に助けをもとめるが
克美は他の女のもとへ
話しかけにいっていた



あいつが悪いのか………



「秋と付き合って」



なにをそんな唐突に



「克美をみかえしてやりたい」



恨みのこもったような声で
秋は俺にうったえてきた