大人な君へ

「はぁ……………」



深いため息をもらす



「ゆうすけはやいな」



きょうへいさんが
タバコ片手に教室へ
はいってきた



今は話したい気分じゃない



「………………はあ」



軽く話しをそらす



「つれないねぇ〜」



タバコに火をつけ
窓を開ける



まつたくタバコくさい



「こら!!きょうへい!!」



奥の部屋から光彦さんが
叫ぶ…………



「やっべ」



きょうへいさんは慌てて
吸い始めたタバコを
消して外へなげすてた



「なんどいったらわかるんだよ」



「わりぃわりぃ」



きょうへいさんは
頭をかきながら光彦さんに
あやまっていた



「あれ?ゆうすけ大丈夫?」



光彦さんは俺の顔を覗き
込みでこに手をやる



「少しねつっぽいな」



光彦さんは奥の部屋から
体温計をもってきた



「ちょっと計ってみな」