大人な君へ

たつやは黙って
俺の背中をさすってくれた



いつもいつもこいつに
助けられてばかりだ



「落ち着いたか?」



しばらくして
涙は一段落した



「ごめんな………」



「急に電話あったから
びっくりしたよ
いったらあのざまだし」



電話…まったく
おぼえていないと
たつやにはなすと



かなりボロボロだったらしい



ケガもひどく
救急車を呼ぼうとしたが
俺がこばんだらしぃ



そしてあったこと全部を
たつやにはなした



たつやは黙って
俺のはなしをきいていた



「………つらかったな」



たつやはその言葉でけ
ゆーと忘れろと肩をたたいてきた



そして高校に入学する
前まで由岐とは縁を
きることができなかった



由岐はしつこく俺に
つきまとい
薬のタメだからと
ゆってきたこともあった



だが受験シーズンに
はいったとたん由岐の
姿が消えた



どうやらつかまったらしい



そして俺は最後に
メールでさよならと
つたえすべてを消した



愛した女に裏切られ
男としてのプライドも
ずたずたにされ……



これが女恐怖症に
なった原因………



それからしばらくして
家にかえることにした