「あら、ほんと。
啓さまにしては、めずらしいミスですこと」
琴湖が私の解答用紙をのぞきこんできた。
「へぇぇぇぇぇ~!!
ホントじゃないか!!啓志郎!!
ヤリでもふってくるんじゃないか?!」
ジャンも駆け寄り私を茶化す。
「さすがにヤリは降らないでしょうけど、雪でも降るかもしれないわね」
「啓志郎!!!やっと並んだな!!!
これでこそライバルというものだ!!」
満面の笑みでジャンが私の肩を叩いた。
すかさず琴湖が、ジャンの手を払った。
「なれなれしいわよ、たかが一回同点になったくらいで、調子にのってんじゃないわよ」
「なに言ってるんだ!!
これは大きな一歩だ!!
ボクの努力がツイに花咲くときが来たんじゃないか!!
琴湖ももっとボクをホメたたえておくれよ!!」
「席に着け。まだ授業中だ」
私は2人に見向きもせずに席に戻った。
「ほらァ、あんまりチャカすから、啓志郎、怒っちゃったじゃないかァ!」
「あんたのせいでしょ」
背後でジャンと琴湖がやりあっている声が聞こえたが、私の意識の中まで入ってくることはなかった。
父に、なんと報告したらよいのだ・・・。
入学以来守り続けてきたトップの座を、ジャンと同点、という形で汚してしまうことになるとは。
なぜだ、なぜ間違いに気づかなかったのだ。
何度も解答用紙を凝視して、試験を解いたときのことを思い返した。
だが、思い出せなかった。
ただのケアレスミスだ。
勉学を怠っていたわけではない。
試験前夜も余念なく学習をした。
私と同じく、試験の近い未礼は、テレビを見ながら笑っていたが。
そういえばそのあと、
未礼がバランスボールから転落し、テーブルに横腹をぶつけ、持っていたゼロカロリーのコーラをひっくり返して少々手がかかったのだ。
啓さまにしては、めずらしいミスですこと」
琴湖が私の解答用紙をのぞきこんできた。
「へぇぇぇぇぇ~!!
ホントじゃないか!!啓志郎!!
ヤリでもふってくるんじゃないか?!」
ジャンも駆け寄り私を茶化す。
「さすがにヤリは降らないでしょうけど、雪でも降るかもしれないわね」
「啓志郎!!!やっと並んだな!!!
これでこそライバルというものだ!!」
満面の笑みでジャンが私の肩を叩いた。
すかさず琴湖が、ジャンの手を払った。
「なれなれしいわよ、たかが一回同点になったくらいで、調子にのってんじゃないわよ」
「なに言ってるんだ!!
これは大きな一歩だ!!
ボクの努力がツイに花咲くときが来たんじゃないか!!
琴湖ももっとボクをホメたたえておくれよ!!」
「席に着け。まだ授業中だ」
私は2人に見向きもせずに席に戻った。
「ほらァ、あんまりチャカすから、啓志郎、怒っちゃったじゃないかァ!」
「あんたのせいでしょ」
背後でジャンと琴湖がやりあっている声が聞こえたが、私の意識の中まで入ってくることはなかった。
父に、なんと報告したらよいのだ・・・。
入学以来守り続けてきたトップの座を、ジャンと同点、という形で汚してしまうことになるとは。
なぜだ、なぜ間違いに気づかなかったのだ。
何度も解答用紙を凝視して、試験を解いたときのことを思い返した。
だが、思い出せなかった。
ただのケアレスミスだ。
勉学を怠っていたわけではない。
試験前夜も余念なく学習をした。
私と同じく、試験の近い未礼は、テレビを見ながら笑っていたが。
そういえばそのあと、
未礼がバランスボールから転落し、テーブルに横腹をぶつけ、持っていたゼロカロリーのコーラをひっくり返して少々手がかかったのだ。

