乗務中異状あり

タイムカードがない、と言っても
ホントの役所みたいに、遅刻してもばれない訳では
もちろんない。

入退場時刻はIDカードで記録されているが
自己申告で勤務時刻を書き込むだけのことだ
つまり、サービス労働をしてもいい、と言う事で
実際、「本務者」と言う人たちは自主的にこれを行っていた。
だから、朝1時間早く出てきて、帰りは2時間遅く帰る.....

実際の勤務時間( 0700-2200)
労働時間(0830-2000)

...まあ、公務員と言うのはそんなものだと思う。
祖父も叔父も国鉄職員だったが、自主的に
列車乗務の1時間くらい前に出勤していた。
何が起きても列車を送らせてはならないという
使命感の為せる技である。

僕等は、割と気楽だったけれど
それでも、出発点呼の時刻に職場にいなければ
始末書扱いになってしまうのは、国鉄と同じだ。

そういう厳しさはあった。だが.....。

鉄道と違うところは、レールが無いし、客が乗らない。

つまり、他の郵便車がコースを兼ねてもいいのだ。


だから、それをいい事に遅刻をしても(当然、その分減給にはなるが)
仲間にフォローしてもらったりしている者もいた。

常習犯に、伊藤くん、と言う男が居た。(笑)
彼は、遅刻しそうになると誰かに電話をして、フォローして、と頼んでいた。
出勤簿には、もちろん遅れた時間を書く。
しかし、顧客への到達時刻を守れば、係としては問題が無いことになる。

ただ、遅刻した当人が、遅れた時間だけ残業をする事になる(らしい。)



イトー、見てるか〜(にこにこ)。