半年ぶりにレストランに着いて、店の男性に「予約してました楢崎ですけど」と言うと、その男性は「お久しぶりですね」と…
「覚えていらしたんですか」
と流石に驚いた。アタシは一度しか来てないのに…それでも覚えてくれてたのが…妙に嬉しかった。
「それは柳木様のお連れ様でしたから」と…その男性に前回と同じ部屋に案内された。
「食事とワインはこの前と同じものを…」
あの日と同じメニュー…あの日と同じワイン…
それでも…あの日とは全然違う。
颯斗がいないというだけで…こんなにも違う。
料理、それにワインの味まで違う気がした。

