ずっと悩んで…会場に戻るのを躊躇っていた。 30分位経った頃…トイレのドアがゆっくりと開き、真由が入ってきた。 真由はアタシの帰りがあまりに遅いもんだから…様子を見に来たのだ。 真由はアタシに気遣かって明るく笑って… 「どしたまた下痢」 などとアタシを茶化した。 普段のアタシなら「んなわけアルマジロ」とか…返すのに…今日は言葉が出て来ない。