アタシが待ち合わせのバーに入ると… ーーカラン…… 俊介はカウンターで一人先に来て飲んでいた。 「榎本くん…」 「よっ楢崎…久しぶり。」 「隣…いい」 アタシは俊介の右に座った。 「榎本くんって変わんないね。一目で解ったもん。」 「そうか…俺も歳くったからな。しっかし…楢崎は変わったよな…言われんかったら全然気付かんし。眼鏡もやめたんだ。」 「うんそう。高校卒業して…コンタクトに変えたんだ。」