その頃…颯斗は病院にいた。 「…亜耶さん…よかったら電話待ってます。」 颯斗が携帯を切った時…後ろから声がした。 「よっチェリーボーイ…またフラれた」 「何すか…暁子先輩…人の電話盗み聞きはないっすよ。」 暁子先輩とは…颯斗がインターンの時から何かと世話になっている…同じ内科医師で…2つ上の30才。 「だから…いつも言ってるでしょ。アタシと結婚してた方がよかったって。…今からでもまだ遅くないぞ。…どう」