そこで、アイツは急に立ち止まった。 ーーえっ… ーーここって 「ここ…ヤバくね」 「ヤバいだろ」 「う…うん…。」 そこはキャナルのクリスマスツリー広場だった。 アタシの目の前に突然現れたのは…20mは裕にありそうな巨大なツリー… 赤や黄色や緑…青…オレンジ…ピンク… 様々な色のイルミネーションに…クリスマスの夜空一面を埋めつくす程の…カラフルな風船が… 宙を舞っていた。