ーー当たり前か……
アタシは颯斗さんの視線を痛い程感じながら…下を向いたまま…モジモジ…。
「どうかした…」
ーーえ〜いっ気合いだっ
「あのね…颯斗さん…アタシ。」
「お客様…お電話ですが。」とアタシが決死の白状をしようとしたところにウエイターが颯斗さんを呼びに来た。
ーーアンタ何で来んの
「ちょっとごめんすぐ済ませてくるから。」
「いえ…待ってますから。」
と…微笑みながら…言った…つもりが…顔はひきつっていた。
ーー全く…間が悪いっていうか…
ーーアタシって…マジつきのない女…なんかな〜
ーーだから未だにバージンじゃないのって
ーー失礼な…でも…それもあるかも…

