ズルッ 急に闇に閉ざされていた世界に光が差し込んだ。 よく見るとぼんやりと人影が見える。さっきの男の子だろうか。 明るくなるほど、はっきり見えてくる。 そして気付いてしまった。 その人は茶色い胸元までのロングヘアー。 そう、あたしだということに。