翌日あずさに連れられて例の
占いに来た。

私の前には黒の服を身に
まとったおばさんが座って
いた。

あずさは違う席で占い師と
何やら親密に話しをしている。


「で,今日は何占います?」

私は少し考えていると
「恋愛運でも見とく?」
と言われて頷いた。

占い師は私の誕生日やらを
聞くと淡々と占っていく。

私の性格などいろいろ言い
あてていく。

そしてふと私を見た。


「今好きな人がいるだろう?」
「...いません」

「いやいるはずさ。
手を出してごらん」

すっと手を出すとその手を
見て占い師は言い放った。

「おや,昔の男を引きずって
いるようだね」

私は凍りついた。

「あなたは素直になれない
性格のようだからね」

占い師はそぉ言って微笑んだ。

自分でも引きずっている事は
わかっていて,でも気付かない
フリをしてた。


「あはは。もしもですよ?
復縁なんてありえたり..」


今日1番知りたかった事。


恐る恐るだった。