私は頑張って頑張って少し
背伸びした高校に入学できた。

部活はする予定はなかった
けれど,なんとなく体育館を
覗いた時中学の頃やっていた
バレーがしたくなってバレー部に
入った。

男子バレー部と女子バレー部があった。

髪も強制でショートにし苦しい
練習が日々続き辞めたいと
思うようになった。

そんな時,そんな思いを
とどまらせたのは男子バレー部
のある1年生だった。

1年生なのに入部して1ヶ月も
たたないうちにレギュラーとは
いかないがイレギュラーコートに入り
練習に混ざって対等にプレー
している。

同い年の活躍を見て私は
彼のように上手くなりたいと
思い,いつしか彼が自分の憧れ
になっていた。


それから私は気付くと彼を
見るようになっていた。

でもただ見るだけの毎日だった。



ある日女子バレー部と男子
バレー部の合同合宿が開かれた。

少し遠出して泊まりで
練習するのだ。

ずっと彼を見てられる!!
そんな気持ちもあったが
練習はとても過酷なものだった。

その頃には入った頃と違って
自分も罵声を浴びせられ,
ボールもぶつけられた。

バレーなんかもぉいいって
くらいに練習した。