ケータイ小説家




だから適当な感じに誤魔化してみたけど、

どうやらそれは逆効果だったらしい… 。




「なに?浮気…?」

「は!?」


文章打つのが、他の男へのメール打つのに見える。って?

…どんな勘違いですか。




「そんなわけないじゃん」

「…ほんとに?」

「本当」

「……ならいい」



そう言って彼は何事もなかったかのように私から視線を外し、読んでいた雑誌に視線を戻した…。




「…浮気とか、絶対ダメだからな。


…お前は俺のだから」


視線を雑誌に向けながら無愛想にそう言った彼。



…でも、耳が赤いですよ?






自分で言っておいて、照れてるとか…。


やばい。

かなり可愛いすぎるんですけど…。