別にいちゃこらするような可愛いカップルのつもりもないですからね。
彼氏の前でも普通にケータイ弄ってます。
主に、小説の執筆とか。
「…お前さ、最近ケータイばっか弄ってなにやってんの…?」
さすがに変だと思ったのか、彼氏が雑誌を読むのを中断して、私にそう声を掛けた。
…てか、
今、主人公が告白しようとするシーンなんだから邪魔すんなや。
とか思っちゃってる私はかなり駄目な彼女かもしれない…。
「んー。まぁ…、いろいろ」
「いろいろってなんだよ…」
怒ったというよりかは、呆れたような彼氏の声。
…だって、「小説書いてます」なんて言えないでしょ?
恥ずかしいし、私はシャイなんだよ。