「私…本当に大好きで別れたくなかった…でも許せなかった。

裏切られるってこんなに辛いんだって思った。

最後まで大好きだったから理由は“離れると寂しいから”そうしたの。

別れなかったら…いくら男子校でも浮気は続くって思ったから。」



亜華里…。


「そっか…バレてたんだ。」

「だからさ…龍。」

「ん??」


―バシッ!!!


亜華里の手によって神社に地味な音が響いた。


「いったぁぁ!!
何すんだよ!!」


はっ??


「これくらいで済んでんだからいいと思えよ。」


本当はすっごく殴りたい。

ボコボコにしてやりたい。


でも…亜華里がそれだけはダメって目で訴えてるから…



「…龍。
これで終わり。
最後だから。」


「…わかったよ。

悪かったな…

でも、これだけは信じて。」



「なに??」



「大好きって気持ちは本当だったから。

浮気してごめんな…。」



「……うん。」