彼は真面目な優等生.2




「……蒼君っ」


「ごっごめん…
じゃあ、俺帰るから。」


「うん…。」



蒼君の背中はすぐに見えなくなった。







「ママ、ただいまぁ…」

「おかえりぃ~
遅かったね??」


「うん…
話してたらこんな時間になっちゃったの…」


「そぉ。
なんか結構前から家の前に男の子がいたんだけど…」


えっ!!??


「いつの間にかいなくなっちゃっててぇ…」


「その男の子って誰!?」

「わかんない…
見たことない子だったけど??」



蒼君??

でも……あっ!!


「ママ、この人!?」


「あっ!!
うんうん!この子♪
なになに??
亜華里の彼氏なの??」


…そっか。


さっさと帰ったのに家の前にいたんだ…


だからあんなに…手が…