「なんでもないよ??」
「あぁ…」
「本当になんでもないからね!?」
「うん…」
「信じてくれるよね!?」
「…うん。」
家の明かりから少しだけ見える
蒼君の表情…
さっきとは全然違った―…
「亜華里。」
「…なに??」
「俺…不安かも。」
えっ???
「亜華里が…あいつのところに行くんじゃないかって…」
「なんでっ…」
「俺の知らない亜華里をたくさん知ってるし…
俺の知らない亜華里があいつの前にいた…」
「それは…」
「あいつの知らない亜華里を俺は知ってるのか…??」
「蒼君??」
「亜華里は…俺よりもあいつと居た方が幸せなんじゃないか??」
「何言ってるの??」
蒼君??
どうしちゃったの??