有罪モラトリアム


たくさんの打楽器が一斉に打ち鳴らされ、会場に音が響きます。

明るく、速いテンポ、南国のイメージ。

私はぼーっと彼に見とれてました。

真剣な表情がステキ・・・(*ノェノ)

しばらくすると、会場の扉から突然踊り子が現れて、ステージの上に上がりました。

派手な羽、露出の多い明るい衣装。

うわーー。。。サンバだ・・・!

客席から「おおっ」という歓声が上がりました。

曲調が変わり、ますます明るい曲が流れます。

演奏部隊も、リズムに合わせて体をゆすっていました。

曲の途中で、彼がチラチラこちらを見ているのがわかりました。

あ。気づいてくれたのかな?!

カナタさ~ん、ユキはここですよ~~。

そして演奏はどんどん加速し、最後に「マランドロ!」とみんなで叫んで締め括り。

拍手喝采!私もパチパチと手を叩きました。


うわーうわー。すごかった・・・。

Σ(〃゜ o ゜〃) ハッ!!

写真撮るの忘れてた・・・・・<( ̄□ ̄;)>

ケータイなら持ってたのにーーーw

あぁ、演奏終わったんだから戻らなきゃ・・・。

私は急いで店舗へ戻りました。

I「おかえり~。どうだった?」

E「おかえりw」

私「ただいまです。すごかったです!」

I「あははw 良かったねぇw」

興奮の冷めないまま、また接客を始めました。