あしたは笑おう

功平は大牙に気をとられていた。
「功平!大牙だけじゃないぞ。まだいるあいつを見ろ。」


勇馬が指差した方を見た。
功平はそいつを見た瞬間
一瞬目を奪われた。
いや時間が止ったように感じた。


そいつから放たれたボールは大きな大きな弧を描き、きれいな半円形を描きながらリングに吸い込まれた。


これだけではない。
大牙のいるゴール下にドリブルを仕掛けた。
「こいッ!松谷!」
そいつの名前は松谷潤季(まつやじゅんき)


松谷はそのままゴール下に突っ込む。大牙は腰を低くしボールをカットしようと松谷に集中した。


その大牙の動きを予測していたかのように
松谷は猛スピードできたドリブルをストップ。
ストップしたと思うとすぐシュート態勢に入ってシュート!


‥スパッ!

大牙の手スレスレに放ちそのままリングへ‥☆


そのプレーに誰もが目を奪われた。


「本物だ‥!!」
勇馬は確信した。
松谷のシュートには前から見習うところがあったけどこれほどとは‥☆


松谷‥大牙‥こいつら強いじゃないか☆