すねた松原は、寝ている優のもとへ…

「ねーねー。優君は何か倶楽部してんのー?」

いかにもお母さんにおもちゃをねだる子供のような声で話しかける

優はと言うと、起こされたというのに機嫌を悪くした様子は無かった
松原と比べるとかなり大人な気がした
(いや、松原が子供すぎなのか)


「バスケ」

優はそれだけ言って掃除をしだした

バスケか…。
うん。上手っぽい

体格がっしりしてるし背高いし…




「そろそろ終わろっか!」

佐野が言ったので掃除は終わった

「よっしゃー!!倶楽部!!」

松原はそれだけ言って走って行った

私と佐野と優は松原を完全にスルーして
それぞれ倶楽部に向かった




この日の出会いが
私の中学生活を彩る事を
まだ私は知らない