コンクールの本選に向けて、雪依は寝る間も惜しんで練習した。
課題が発表されて1ヶ月で仕上げなければならない。
しかも本選は協奏曲で、本物のオーケストラとの共演となるのだ。
船越も雪依に全身全霊をかけて指導をしてくれた。
彼の知り合いの楽団に話をつけてくれ、スタジオを借りて本番さながらの練習もした。
「いよいよ明日だな、リハーサル。」
「はい」
「今日はもういい。帰ってしっかり叩き込むんだ。」
「はい!そして忘れるんですね?」
「ああ」
いい感じで仕上がっている。今までにない充実感があった。
―その夜、俊一の母からの電話が入った。
課題が発表されて1ヶ月で仕上げなければならない。
しかも本選は協奏曲で、本物のオーケストラとの共演となるのだ。
船越も雪依に全身全霊をかけて指導をしてくれた。
彼の知り合いの楽団に話をつけてくれ、スタジオを借りて本番さながらの練習もした。
「いよいよ明日だな、リハーサル。」
「はい」
「今日はもういい。帰ってしっかり叩き込むんだ。」
「はい!そして忘れるんですね?」
「ああ」
いい感じで仕上がっている。今までにない充実感があった。
―その夜、俊一の母からの電話が入った。


