「お前、やる気あんのかよ?!」

彼は明らかに苛立たせた声を荒げた。
(違うやる気ならあるけど)
何てことを彼女は思った。

「先週から何も直ってないじゃねぇか」

「すみません」
雪依はわざとふくれた声で答える。

「ガキだな」
呆れたように鼻で笑い、タバコを取り出す。