そりゃ、 奴とっていう具体的なイメージじゃなくて、 そういうもんなんだろうって感じで。 本当のキスは、 突然で、雰囲気もへったくれもなくて、熱いものらしい。 あたしは首を傾げながら立ち上がると、 先生を探すために保健室を後にする。 先生は出張らしくて、 代わりに影松という社会のおじいちゃん先生を 連れて戻る。 職員室には、この先生しかいなかったのだ。 ちょっと、いや、かなり不安だけど、この際仕方ない。